ギャンブルするならテキサスホールデムの戦略ぐらいは覚えておけ!とはよく言ったものです。
日本でも多くの有名人がパチンコや麻雀の大ファンであるという話は至る所で聞く有名な話ですが、それと同じように世界にはギャンブルから人生における多くのヒントを得ている芸術家がたくさんいます。
この記事では、そんなギャンブルに魅了され、歴史的な作品を残した有名な芸術家についてご紹介していきます。一般的に闇の要素が強く語られがちなギャンブルという世界において、アーティスト達がどのようなインスピレーションを得てきたのか。早速見てみましょう!
ポーカーをする犬
アメリカの画家であるカシアス・クーリッジの有名なこの作品は、そもそもタバコ会社の広告として採用されてから広く認知されて行きました。前16作にも渡るシリーズ物として、世界中の様々な人の心を掴んでいるこの作品を知らない人はいないというほどの人気ぶりです。特に、海外のカジノやバーに行くとレプリカやコピーの作品がたくさん飾られていますね。
この“ポーカーをする犬”の特徴は、7匹の犬がポーカーゲームをしている様子が描かれており、その様子がまさに人間さながらの表情をしているところでしょう。人間のドロドロしたギャンブルの様子を犬に変える事で何処か可愛らしく、クスッとしてしまうような作品に描いている点は見事だと言えよう。
モンテカルロのルーレットのテーブル
作者であるエドワード・ムンクという名前にピンときた方は、おそらく彼の最も有名な作品であり世界的に有名な「ムンクの叫び」の影響が大きいのでは無いでしょうか。象徴主義の巨匠と呼ばれるノルウェー出身の巨匠が残した数々の名作は人間の人生や死に対しての刺激的なタッチが印象的な物ばかり。“モンテカルロのルーレットのテーブル”では、ムンクがカジノに足繁く通っていた時代に目にしていた生々しいカジノでの人々の狂気の様な姿が描かれています。
カルトスハープス
16世紀にイタリアの有名な画家であるカラバッジョによって描かれた作品であり、唯一無二の臨場感を醸し出している作品です。色彩や作品の中で描写されている構図がとても美しい名作です。カラヴァッジョ自体も生前はかなりのアウトローとして知られており、何度も法に抵触する様な問題を起こし続けていた問題児としても有名。そんな彼にしか描けない様な、隣の人の持ち札を覗きこんでいる男の様子は、彼の心情やもしかしたら実体験をもとに描かれているのかもしれません。
おわりに
今回紹介したのはほんの氷山の一角であり、この他にも多数のギャンブルにインスパイアを受けた作品が残されています。そして、これからもギャンブルを一種のアートとして昇華させ、素晴らしい作品を後世に伝えていく芸術家は後を立つ事が無く出てくることでしょう。